ソニーのミラーレスカメラ(実機)の感想

仕事帰りに今日から先行展示されているソニーの新ミラーレス一眼カメラ(6月発売予定)を梅田のソニースタイル(ソニーの新製品が展示されているショールーム)で触ってきた。その感想を。
今回発売になるのは↓の2機種。
http://camera.itmedia.co.jp/dc/articles/1005/11/news017.html
ミラーレスカメラは、パナソニックやオリンパスが先行販売しているので、ソニーがどんな商品を投入してくるか非常に興味津々だった。

【デザイン】
写真ではレンズが本体からハミ出し、レンズが太すぎるんじゃないの?と思ったけど、実際に見たら逆で、本体が小さすぎてレンズが大きく見えるというオチだった。
本体の大きさはコンパクトカメラ並で、一眼レフとは比べ物にならないくらい小さく軽い。
レンズは一眼レフカメラを同じ大きさなので、そこでアンバランスを感じてしまうようだ。
実機を見ると、デザインはまあいい感じ。
でもちょっと本体が逆に小さすぎるかも。
ここまで小さくすると、あえてミラーレスカメラを購入しなくても、普通のコンパクトカメラでもいいような気もした。

【液晶】
さすがに92万画素採用だけあって非常に綺麗。
室内では全く問題ないレベル。
あとは屋外でどれだけ見やすいかくらいかも。

【オートフォーカス】
この機種はEVF(ファインダー)がないので、全てライブビュー撮影になる。
実際に絞り優先モードで単焦点レンズとズームレンズの2本を操作してみると、単焦点レンズのAFに明らかな問題を感じた。ズームレンズでは発生はないみたい。
絞り優先モードで、オートフォーカスモードをAFに設定し、ソニースタイル内の部屋風景を撮影しようとすると、画面がカチカチ点滅し、AFが全く合わない。
絞りを開放しても絞っても全くだめ。
AFモードをDMFモード(微妙なピント合わせを可能にするモード)や、絞り優先モード以外で撮影すると液晶がカチカチすることはない。
シャッターがおりないことはないのだけど、何だか非常に気持ち悪い。
まるで壊れているような動きを液晶がする。
スタッフの人に「これってこんなもんなんですか?壊れている訳ではないんですよね?」と聞いてみたら、スタッフの人もこの不具合?は承知していなかったようで、他のスタッフも集まりああだこうだと議論を始め出した。
結論としては、「これはまだ最終版(製品版)ではありませんから・・・」と。
なんじゃそりゃ。
このまま出荷したらヤバイっしょこれは。
今回、たまたまかもしれないけど不具合に感じてしまう。
AFのピント速度は早いのはいいのだけど、これだけ液晶がカチカチするとどうしようもないのでは。

【操作性】
本体にホワイトバランス、ISO、露出調整などのボタンが一切なく、全てファンクションキーから操作しないといけないのはイマイチかも。
慣れたらどうってことないのかもしれないけどけっこう面倒くさい。
絞りだけは、クルクル回すダイヤルで調整できるので便利。

【写り】
今日のソニースタイル内で撮影している分には問題は感じなかった。
当たり前だけど、コンパクトカメラよりも鮮明に写るし、絞りを調整するとよく背景もよくボケるし良い感じ。さすがAPS-Cサイズの大型センサーを搭載しているだけのことはある。
ただ周辺の調整に問題があるのか、周辺にいけばいくほど段々描写が甘くなる傾向はあるかも。
でもそこまで気になるほどでもなかった。

結論としては積極的に欲しいとは思わなかった。
普段はソニーのα一眼レフカメラを使っているので、非常に楽しみに、ある意味ipadよりも欲しい気がしていたのだけど、一眼レフカメラのレンズとは互換性が基本ない(AFではなくMFならある)ようだし、AFのカチカチがひどいので、とりあえずは購入を見送ろうと思う。
う~ん、残念。

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