昨日の大阪市長選挙。
20時の開票と同時にまさかの市長、知事のあっというまの当確速報に非常に驚きました。
市長選は恐らく橋下さんかなと思っていましたが、まさか知事選があそこまで差が開くとは想像できませんでした。
一夜明けて今日はどのメディアも大阪市長選挙のニュースが目立っていますが、早速橋下さんの橋下節が全開ですね。
元大阪市役所職員としては、この勢いならもしかするとあの大阪市役所を改革できるのでは、と期待をせずにいられません。
大阪市役所の職員数は約4万人。
もちろん大所帯なので実際に関わったことのある人はほんのごくごく一部ですが、世間一般で思われているほど腐った職員だらけでもありません。
実際に市民のことをきっちり考え、どうすれば市民生活がよくなるか必死に考えている職員も相当数いました。
まあその倍くらい「給料さえもらえたらいい」「仕事はテキトーで」という職員がいましたけど(笑)
また、世間一般では「大阪市職員=無能集団の集まり」というようなイメージを持たれていますが、人材の潜在能力だけで言えば平均点は悪くありませんし、中には恐ろしく切れ者の人材もいました。
私が一緒に仕事をさせてもらった中では特に3名が印象に残っています。
・保健センターで同じ係だった40歳くらいの女性係員さん。
もう事務処理速度と理解力の速さはハンパなくすごかったです。起業した今でもあそこまで事務処理能力に優れている人材と会う機会は滅多にないどころか今まで1、2回くらいしかありません。
・区役所時代に係は違いましたが、総務課の30代の男性係員。
どんな仕事上の難題も理論的かつ適格にあっという間に処理され、このひと1人で3人分くらいの働きをしていました。また常にどのように動けば効率的かを考えられている人でした。
・建設局で同じ係だった30代の男性職員。
はっきり言って仕事ができすぎる完璧なビジネスマン。なぜ公務員をされていたのか当時から不思議で仕方のない人でした。この人は民間企業で働けば間違いなく稼ぎ頭として活躍される人だろうな、という感じでした。
逆に、
・昼間から近くの喫茶店で入り浸っている人
・タバコを吸いにいったまま1時間帰ってこない人
・職場を抜け出しコンビニで立ち読みする人
・ベロンベロンに酔ったまま酒気を漂わせ出社してくる人
・有休を使いすぎてなくなったから、あるように裏工作をしろと命令してくる人
・勤務時間中に腹がへったからと急に弁当を食べだす人
・17時まわると「今日はどこに飲みにいくか」しか言わない人
・役所の福利厚生制度を悪用し助成金を騙しとろうとした人
・精神疾患になったからと長期休業しているのにパチンコや趣味に没頭している人
・借金取りから職場に電話があると、「事務担当が対応しろよ」と訳分からないことを言いこちらに対応させようとする人
などはっきり言って給料泥棒そのものという職員がいるのも事実です。
上記の職員はたった私が在職した5年半の間で見てきた人たちです。実態はまだまだこんなもんではないでしょう。
当たり前ですが、これらの人は仕事への情熱など一切ありません。
いかにヒマな職場に配属され、いかに少ない業務分担を割当られるか配属時に交渉し、そしていかに仕事以外のことにパワーを使うしか考えていません。
そしてこのような職員、特に私が見てきた中で50歳~定年まで職員が最も顕著にやる気をなくしつつも年収800万~1100万という民間ではありえない給料をもらっています。
そしてこのような職員の多くの口癖は、
「給料すくねぇよな~ もっとないと生活できんで」
と。
ただ呆れるばかりです。
こういう職員に限って今日の読売新聞みたいな甘ったれたことを平気で言います。
ある大阪市幹部「仕える気ない飛ばしてほしい」(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20111128-OYT1T00486.htm?from=main1
橋下さんが言うように、やる気のない職員に給料を払い続けることに何の意味があるのでしょう。
働く気のない職員はさっさと辞めてもらう仕組みを構築し、そのぶん、アルバイトや臨時職員を入れるほうがよっぽど効果的です。
恐らく大阪市役所内にも橋下さんに期待している職員が多くいると思います(大きな声は出せないでしょうけど)。
私も今でも公務員だったら同じくワクワクしていたに違いありません。
やる気のない職員には去ってもらい
やる気のある職員がきっちり働ける職場を作る
ここに一番期待したいです。
追伸:公務員時代はこんな意見を表立って言うことはご法度でしたけど、辞めた今は好き勝手に何でも言えるのはいいですね(笑)これも公務員を辞めたメリットの1つです。