公務員はゼネラリストかスペシャリストであるべきか

日本の事務職関係の公務員制度は、特定分野に圧倒的強い人材を育てるというスペシャリストを養成する仕組みではなく、幅広くどのような業務でもこなせることを目指すというゼネラリストを養成するという土壌があるようです。
このおかげもあり、異動が頻繁に行われても、なぜか異動実施の数ヵ月後には特に問題なく職場内の業務が円滑に行うことが可能になります。
つまり、誰でも満遍なくそつ無く業務をこなせられるスキルを身につけさせているからです。
一方で脱公務員を希望する現役公務員には、このゼネラリスト養成の仕組みはあまりプラスに働きません
というのも公務員を辞めた後に転職しようと思うと、求人媒体やハローワークの求人に応募したり、人材紹介会社に登録したりするのが一般的ですが、公務員時代の何でもまんべんなくやってきました、という経歴は、ほぼ経歴としての武器になりえないからです。
残念ながら多くの民間企業では、もともとが脱公務員した人を暖かく迎えるような環境はないため、そつ無く仕事をこなせる人材はいまさら求められていないのが現実です。
むしろ、
元公務員に何ができるの?
と冷ややかな目で見られることがほとんではないでしょうか。
本当に残念ですが。
つまり言い換えれば面接や登録の前からマイナスポイントから開始しているとも言えるわけです。
ではどうすればいいのでしょうか??
今まで個別相談に乗らせていただいた方たちの中で、無事に転職し、今でも元気にされている方の多くにはある共通点があるように思います。
ここに答えが隠されています。
それは何かと言えば、公務員時代に所属した職場での圧倒的な業務知識の深さです。
以前ですが、某地方公務員の方で福祉や介護関係の部署に長く10年近く在職されている方が、40歳すぎで退職し、民間企業の介護系コンサルティング会社に転職されたという方がおられます。
採用の決め手はやはり、
誰にも負けない福祉と介護行政の知識
でした。
そりゃ考えてみれば、この分野の深い知識はもちろん、行政の裏事情にも精通していれば、福祉や介護系の会社はいくら元公務員といえども欲しがるでしょう。
表になかなか出てこない行政の裏情報に精通している人材なんて滅多に転職市場に流通してくるものではありませんから。
結論としては、ワードやエクセルが使えて、役所の総務知識や以前に所属して部署の知識ならざくっと語れます、というゼネラリストの立場では、なかなか転職市場では需要がないのです。
しかし、この分野の行政知識なら三日三晩語れますよ、というスペシャリストまで登りつめると、一気に引く手あまたになることができます。
公務員から転職を考えている方は、ゼネラリストのままでは転職は厳しいが、スペシャリストの域にまで達すると途端に道が開ける、と思っていただいて間違いないです。
これは今までの私の個別相談の経験から断言できます!
【余談】
私はスペシャリストだったかどうかって??
残念ながら5年半という長くはない役所在籍でしたので、スペシャリストの域にまでは達せられませんでした。
そのため転職ではなく独立起業という道へ邁進しました。
独立起業なら、とやかく言われることは少ないですからね(笑)
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