1兆円のお買い物、次期戦闘機FX選定、最終段階へ

何年も前から議論され始め、一体いつになったら決まるんだろう、と思っていた日本の次期戦闘機(FX)選定がいよいよ大詰めになってきたようだ。
FXは日本の3種の戦闘機のうちの一つ、F-4が退役するのでそれの入れ替わり機種を選定する作業。
次期戦闘機の予算計上へ 来年度防衛費、数機分
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2010062602000063.html

記事では候補6機種から3機種に絞った、とある。
意外と有力候補に思われていた今の日本の主力戦闘機F-15のバージョンアップ機F-15Eはなくなったみたい。
やはりこれを選ぶと、F-15とF-2の2機種体制になってしまうので、機材不具合が見つかった場合、全ての同一機種の運用ができなくるというリスクをクリアできなかったんだろうか。

記事で残ったとある3機種は↓のもの。
1)F-35(ロッキード・マーチン社)
f35.jpg

世界最強戦闘機(しかもステルス機能)F-22の汎用機。
けど、こいつだけは選んではいけないと思う。
この記事にもあるように未完成なうえに問題だらけ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100621-00000304-giz-ent
肝心のステルス機能(レーダーに映りにくいこと)もなんちゃってステルスらしいので、アメリカの本家ステルス機F-22の足元にも及ばないダメ機の烙印がすでにおされているそうだ。
いつ完成するかも分からないし、2400台生産分のうち一体いつ日本にまわってくるのか未知すぎる。
せめて選ぶとするなら、きっちり完成してから見定める機種。

2)FA18E/F(ボーイング社)
F-18.jpg

3機種のうち唯一日本にすでに配備されている機種。
配備は自衛隊ではなく、米軍の厚木基地に配備中。
う~ん、これどうなんだろう。
・艦載機(空母用)なので日本にあっていない
・ステルス機能がない
・他の戦闘機より騒音がすごい
アメリカに政治的配慮するとなると、上のF-35かコレしかないのだけど、普天間基地の騒音問題で民主党は「騒音」という言葉に敏感になっていそうでもあるのでどうだろう。
5月に広島の岩国米軍基地の航空祭に行ったときに、コレが飛来していたけど、確かに爆音は他よりも圧倒的。
コレが配備される基地周辺の町が今までどおり我慢できるのか怪しいくらい。

3)ユーロファイター(欧州共同開発)
ユーロ.jpg

アメリカへの政治的配慮がなかればぜひ選んで欲しい機種。
アメリカとイギリスがロシアの主力戦闘機Su-27との性能比較をした際には、世界中の主力戦闘機の中でベスト2の性能成績をだしたのがコレ。1位は別格のアメリカのF-22。
また、アメリカ開発機では認められていない勝手な改造が大幅に認められているというのも大いにメリットだと思う。
アメリカ開発機はブラックボックス(機密情報だらけということ)だらけで何も日本国内ではできないらしいので。
政治的配慮がなければこれを選ぶのが最適だと思うのだけど、今の日米関係でそれができるかとなると難しいそう。
ちなみに今のユーロ為替相場は大幅なユーロ安円高。
ヨーロッパブランド品と同じで安く買えるいい時でもある。

と、個人的希望では、
ユーロファイター > F-18 > F-35
の順に希望したいけれど実際には、
F-18で一時しのぎし、最終的にF-35導入
というのが確率が高いんじゃないかなと思う。

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