4日から6日まで東京ビックサイトで開催の「中小企業総合展」を見に行ってきた。
目的は、来年の中小企業総合展に出展してみようと考えていて、それの下見が目的。
この中小企業総合展は、中小企業基盤整備機構が主催の展示会で、ビックサイトで開催するにもかかわらずなんと破格の1小間(1ブース)あたり52,500円で出展できる。
民営のビジネス展示会が3日で100万円はするのにくらべると非常にリーズナブルなので、東京でのお試し出展にはいいかなと思った。
朝10時に会場に到着。
けっこうな来場者がすでに集まっている。
こりゃ楽しみだ。
ただ誤算だったのは、会場の端から周ろうとしたのだけど、端のほうに各地の地酒・ワインや食べ物の試飲試食エリアがあって、まだブース自体への来場者はそこまで多くなかったので、お酒をがんがん勧められ下見までに一人で勝手に出来上がってしまったこと。
朝からほろ酔いとは幸せだ。
今回、中小企業総合展を見た感想としては、
・通路幅が非常にゆとりをもって設計されているので見やすい。
・ブース装飾が平均して地味。無駄にお金をかけなくても対抗できそう。
・1ブース(3m×3m)の平均滞在スタッフ数は約3名と少ない。
・3ブース以上借りているような大規模出展企業はほぼなし。
・展示会に出展慣れしていない感じの出展企業が多い。
・業界ごとのエリア分けが非常によくできている。
・IT業界の出展数は少ない。人材業、広告業の出展はほぼなし。
・来場者に対して、どのような商材を見たいかをサポート、案内してくれるナビゲーターが入口に常駐しているので来場者にとって親切設計。
な感じ。
まったりした雰囲気ながら、ほどほどに来場者数も多く、お試し出展するにはよさそうな感じの展示会でいいかもしれない。
ちなみに大阪のインデックス大阪で開催される中小企業総合展はイマイチ。以前行ったときの感想は「中小企業展と印刷産業展」。
そんな感じで会場を出ると向かいの展示会場でおもしろそうな別の展示会をしていた。
それが『東京国際航空宇宙産業展2009』。
この展示会は、「航空機関連の大手企業と中小企業とのマッチングの機会を提供することで、優れた技術を持つ企業の業界参入を促進することが目的」だそうだ。
全く航空分野とは関係ないけれどおもしろそうなので入ってみることにした。
誰でも入っていいようだ。
そうするとこれがまたおもしろくておもしろくて結局、中小企業展より長くいたかもしれない。
展示内容は、航空関連7割、宇宙関連2割、そして軍事関連1割くらい。
航空機メーカーのエアバス社の展示ブース。
2階建て旅客機のA380の模型があった。乗り降りに時間かかりそう。
JAXA(宇宙航空開発研究機構)の国産ロケットのH-IIAロケットの模型。
実物大のカーペットも展示されていた。
三菱航空機が通商産業省の国家的プロジェクトで開発中の純国産小型ジェット旅客機MRJの模型。見た目がめちゃくちゃ格好いい。
富士重工業のブース。申し訳ない程度に飾られた戦闘ヘリアパッチの模型。
このアパッチはアメリカへのライセンス料の支払いを巡って国と裁判中。腹いせ展示!?
そして在日米海軍もなぜか出展。
展示されていたのは、アメリカが中心となって国際共同開発中のF-35の模型。
これは恐らくは、日本の次期主力戦闘機導入計画(F-X)でアメリカが売りたがっているF-35の宣伝を兼ねた展示ではないだろうか。
ただ、まだF-35は開発中の機体だし、各国の思惑もあって開発は非常に難航し、しまいにはいつ完成するかも分からない機種にアメリカからこの機種の情報が欲しかったら10億円払えと、個人的にはあまり選んで欲しくない機種。1機70億円とも200億円になるとも。
今日一番のネタは米軍開発の無人偵察機「グローバルホーク」の商材パンフレットを配っていたこと。
1機40億円らしいので、今までの人生でもらった商材パンフレットの中での最高額を圧倒的に更新した。
国以外に一体誰が買うんだろうか(買えるんだろうか)。
この他にも、今まで見たこともない宇宙関係の部品や炭素繊維素材の展示などあったりして非常に色々と勉強になった一日だった。