昨日のシャープに関するニュースからです。
『シャープ社員の家計“火の車”!月給&ボーナス壮絶カット』
http://www.zakzak.co.jp/economy/ecn-news/news/20120912/ecn1209121126003-n1.htm
シャープは民間企業とはいえ、組織体制や給与体系、社内の雰囲気はその規模ゆえ役所に近いものがあります。
以前に交流会でシャープの方とお会いした際にじっくり話し込みましたが、「シャープ」という組織名を聞かなければ、役所と区別できないほど役所と同じ組織・給与体系、社内雰囲気だったことを記憶しています。
そして、現在進行中のシャープの経営再建話絡みの今回の記事では、以前にこんな記事もありました。
『シャープ勤務30代「一生安泰といわれたのに人生設計狂った」』
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20120904/dms1209041600011-n1.htm
『シャープからの法人税は、リーマンショック前に比べ98・6%減と激減』
http://www.shimotsuke.co.jp/town/region/north/yaita/news/20120804/845912
私が大学生の頃(もう12年以上前)は、シャープといえば就職希望先のトップクラス、そして関西の学生にとっては憧れであり、就職できれば相当なステイタスを誇れる企業でした。
「ほんといい会社に就職決まったね~」と親族一同大喜びの就職先です。
それが、まさかあれから10年を過ぎた今になって経営再建とは。。
さて、話を本題に進めますが、シャープと同じ状況になるということは、民間企業に限った話ではなく、役所でも起こりえるかもしれません。
夕張市などは有名な事例ですが、すでに危険水域間近の自治体もちらほらありますよね。
さてそうなった場合、自分が望まなくとも退職せざるをえない状況というものがやってくるかもしれません。
そして、突然役所を去らないといけない状況をぜひ常日頃から意識していただきたいな、と思っています。
突然に「公務員」という身分を失ったものの、民間企業への転職活動で誇れるようなスキル・資格・情熱・やる気などがあるかどうか、皆さんいかがでしょうか?
ただ、急に身に付けろ、発揮しろとなってもいきなりは難しいですよね。
だからこそ常日頃から少しづつでも準備を進めていただきたいと考えています。
先日、電話取材インタビューをさせていただいた、元国勢調査官の伊東さんも電話越しに「いつ辞めてもどうにかなる武器を身に付けることが何より大事」ということを何度もおっしゃっていました。
私も全くの同感です。
転職市場では、いかに自分という存在を売るか、いかに自分という存在を買ってもらえるか、ということが重要になります。
つまりは、「自分」という商品を売買するのが転職市場というところですのです。
買い物に行って、価格(給与)ばかり高く、その割には性能(その人のスキル)が他の製品(人)イマイチな製品(人)はなかなか誰も買いたがらないですよね。
転職市場も同じような原理です。
やはり価格に見合った製品でないとなかなか買ってもらえません。
どの役所もまだ当面は大丈夫でしょうが、ぜひ皆さんも、これから先の人生では何があるか分かりませんので、常日頃から「売れる人材、買ってもらえる人材」を目指すことを心がけてください。
今もらわれている給与に見合った価値が相対的に見て自分にはあるのかどうか
機会あればぜひ一度考えてみてください。
何がこの先あるか分からないという前提で考えるのが大事です。