結婚有無・子供人数を聞くことについて

私が活動しています個別相談会(通常1対1の個別相談)では、事前に個別相談シートというA4用紙1枚をお送り、先に記入してもらっています。
・お勤め先や職種
・入庁から今までのお仕事内容
・持たれている資格やスキル
・辞めたい理由
・辞めた後何をされたいか
など相談をお受けするために必要な事柄を正直に色々お書きいただくのですが(書きたくないところは未記入でOK)、その記入いただく中に、

・結婚の有無
・子供の人数
という項目があります。
『これは何で必要なんですか?』と聞かれることがたまにありますので、ご説明したいと思います。
公務員を辞めて転職でも独立をしようとすると、今までの生活スタイルがかなり一変します。
給与面、福利厚生、勤務体系など役所内の異動とは違い劇的に変化します。
ご相談者が独身の場合、基本的には自分自身だけの問題ですので、時間が経過し慣れてくれば、それでもうOKになります。
一方、既婚者の場合、さらに子供さんがおられる場合ですと、その影響は家庭にも広範囲に及んできます。
単純なことですが、以下のケースの場合、
給与が下がってしまうと生活が苦しくなります。
勤務時間が変わると家族で食事を共にする機会が減るかもしれません。
有休をあまり利用できない会社だと、家族が体調を崩しても仕事を休めないかもしれません。
仕事のノルマをクリアするために、家庭より仕事を優先せざるを得ないかもしれません。
正社員になれなかった場合、いつ仕事を切られるかという恐怖心とも戦わなければいけません。

とパッと思いつくだけでこれだけの影響があります。
つまり、既婚者の方が公務員を辞めて第二の人生を歩み始めることはかなり大変なことなのです。
そのため、既婚者の方は独身者と異なり、慎重に退職を考えていかないといけませんし、何よりも家族の理解と協力が不可欠です。
家族の協力・理解なしに公務員を辞めることは難しいでしょう。
私の場合、公務員になって4年目に結婚しました。
妻と知り合ったのは公務員になってからで妻は民間企業で働くDTPデザイナーでした。
「そのうち辞めるかもよ」「いつか起業したいと思ってるんよ」とは話しをしていましたが、本当に公務員を辞めるとは思ってなかったらしく、辞めることは決意し妻に話しをした時(公務員になって5年半目)には、
『本当に辞めるの!? もう安泰だと思っていたのに・・・』
と言われました(笑)
まあ妻から見たら公務員と結婚してこれで一生安泰だと思ったのもつかの間、結婚から2年もしないうちに夫が公務員を辞める訳なので、そりゃ『そんなの聞いてない!!』とはなるでしょう。
妻方の親からしてみても同じ気持だっとと後から聞きました(笑)
すでに結婚されている方、そしてすでにお子様がおられる方、公務員を本当に辞めようと決心する(した)際にはじっくり家族で話し合ってください。
最悪の事例ですが、退職後に離婚にまで至ったケースを1件だけ知っています。
公務員を辞めて新しい生活、より豊かな人生を目指されるはずが離婚をしてしまっては元も子もありませんよ!!

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