1月30日のブログ「公務員採用の制度について思うこと」の続きです。
全開、私は公務員という職業には、
・民間企業でいうところの利益意識やコスト意識の欠如
・顧客サービス意識の低さ
の2点が不足していると書きました。
これを踏まえて、実現にはかなりのハードルがあると思いますが、私は公務員の採用制度や人事制度に以下の変更案をしてほしいな、と考えています。まったくの私個人の勝手な意見ですが。
・大学や高校を出てすぐの新卒採用制度の原則廃止
・中途採用制度の拡大
まず最初の項目ですが、先日のブログで、
安定思考中心の入庁者が役所内の純粋培養教育でじわじわと着実に役所人間が育ててられてしまっているのでは?
という疑問を書きました。
そもそも私が役所に取り入れるべき利益意識やコスト意識、顧客サービスというものはいくら口頭や文章で教育・研修されても簡単に身につくものではありません。
いや、むしろ言われるだけで身につくものではないでしょう。
これからをしっかり身につけようと思えば頭で十分に意義を理解し、継続して何度も実践する。
そしてそこからの成果が少しでも出た際の達成感を繰り返し味わい、また逆に失敗経験を反省し次へ活かすということの繰り返しでしか身につかないと考えています。
つまり成功事例と失敗事例の「経験」を繰り返し得ることです。
私も起業前にこれらのことをとある社長に言われ、実際に経験を繰り返すことで「なるほどね~」と非常に納得しました。
何事も実際の「経験」を繰り返すことこそが最善の勉強・学習法だと思います。
話を戻すと、残念なことに役所内の多くでは、この「経験」を得られる組織体制や環境が整っていません。
というのも、そもそもが役所というのは国民や市民への「究極のサービス業」という意識があまりないからでしょう。
私も公務員時代、ほんの一部の公先輩方からしか「これからは市民サービスをより向上させなといけないぞ」という真剣話を聞いたことがありません。
まして上司からまっとうなこれら熱い話を聞いた記憶はほぼありません。。。
新卒者はこの「経験」に接する機会が乏しいまま純粋培養教育に染まっていき、民間企業で働く同世代と比べると意識格差がどんどん広がっていきます。
私の同期には、民間企業から転職して公務員になった同期が何名かいましたが、やはり平準化すると、民間できっちり鍛えられたのか、これらコスト意識や顧客サービス意識をしっかり持ち合わせていました。
つまり、学校を卒業してすぐ公務員になってしまうと、民間企業で当たり前に教育され実践を通して得られるこれら「経験」を知ることのないまま世間ズレした公務員が大量に発生してしまうのでは?と思うわけです。
私自身も当時と今の考え方を比較すると相当に意識変化しましたが、これは民間取引間での荒波にきっちり揉まれ鍛えられたことが原因なのはの明白ですので、「究極のサービス業」の一員として公務員になり働きたいなら、まずは民間できっちり利益・コスト意識や顧客サービスというものを経験してからなるべきだと考えています。
これらとどこまで関連しているか定かではありませんが、役所から出向で民間企業に出向した後は、役所内の考え方の違いに刺激を受け、脱公務員を検討される方が少なくありません。
私のところにも民間企業への出向経験者からの相談がよくあったりします。