1月27日のブログ「辞めないほうがいいというアドバイスも。」の後半です。
現在、公務員という仕事に就こうと思うと概ね、
受けたい役所を探し、応募要件(年齢や資格など)に合致するか調べる
↓
採用試験に申し込む
↓
筆記試験や口述試験、面接
↓
合格。晴れて公務員へ。
というのが一般的です。
私は本業の仕事柄、大学生、その中でも公務員志望志望者とも触れ合う機会も多いのですが、割合でいえば、
・安定しているからとにかく安心
・勤務時間が長くないのはやはり嬉しい
・福利厚生が充実している
・まずクビにならずに定年まで働ける
という志望理由を多く聞きます。
一方で、
・○○の勉強をしてきたので活かしたい
・□□の発展のために尽力したい
という熱い志望理由を聞くことはそこまで多くないかもしれません。
もちろん面接試験では、皆さん熱い理由を言われると思いますが(笑)
そして、いざ公務員として働き始めると、役所ならでわの純粋培養教育が始まり、じわじわとゆっくりではありますが、着実に世間感覚とズレてくる公務員が形成されていきます。
何度か書いているのですが、私が今の役所や公務員に必要なのは、
・より良いサービスをしたいと考えられる精神
・民間企業では当たり前な利益を上げ、経費を節約するというコスト意識
だと考えています。
しかし、この役所ならではの純粋培養教育の弊害だとは思いますが、↑の考えは身につくことはなかなかありません。
役所と比べると民間企業、特に営業職やお店の店長などは日々数字を求められることが多々あります。
もちろん私が経営している会社でもスタッフには最低限の数字(利益目標)を求めています。
数字を上げるためには、新規顧客を獲得し、リピーターになってもらうため顧客サービスを充実させる必要があります。
このあたりは民間企業で働く上ではごくごく当たり前のことで、新人はもちろんアルバイトであってもみっちり叩きこまれる場合も多いことと思います。
利益を上げ続けないことには、企業、店舗の存続はありえないので当たり前のことですよね。
一方、公務員は日々の業務の中で利益意識やコスト意識を考えることはなかなかありません。
コスト意識やサービス向上意識の教育すらまともに教育・指導されないことはもちろん、役所内の雰囲気を考えれば、逆にきっちり考えている公務員さんのほうが異端児扱いかもしれません。
私も役所時代に研修でちょっろとだけ、「日々コスト意識を持って」とかいう話を少しだけ聞いたことがある程度です。
上司からコスト意識に関する真剣な指導を受けたことは一度もありません。
そして話を戻すと、この結果として学校を卒業して役人になり、数年してくれば、世間感覚とは少しづつズレてくる公務員が続々と誕生していきます。
残念なことにこのズレは、役所内にいるかぎりは相当稀な環境下に身をおかないとこの世間ズレは修正されません。
私も今思えば、公務員時代の自分と今の自分を比べると、相当に世間ズレしていたと思います。
仕事・人生の経験値が足りないとかいう話ではなく、もういつのまにかズレて一丁前な役人になってしまっていました。
これに本当の意味で気がついたのは役所を辞めてからなので、世間ズレを取り戻すのはけっこう大変なことかもしれません。
以上、だらだらと色々書きましたが、これらのことを踏まえて、私は公務員採用試験や公務員採用全般について二つのことを改革すべきだと考えています。
まあどちらもすぐどうにかなる話ではないでしょうが・・・
ここまでで相当長くなりましたので次回に書きます。