たまには違う関係のネタを。
最近、このブログを通じて1通の相談メッセージがきました。
内容はざくっと書けば、
「大学を出て民間企業で技術職として5年間働き、その後今の役所に入庁しました。ただ、転職してから1年になりますが、仕事内容、仕事の楽しさ、職場内の他の職員のモチーベーションの低さ、能力に関係のないあからさまな学歴重視などを考えるとこの先続けていくことに意味を感じなくなってきました。以前のブログで「公務員を短期間しか続けられない人間は転職市場で評価されない」と書かれていましたが、やはり短期間でまた民間企業に転職するのは難しいでしょうか?」
というもの。
結論としては、そこまで問題ないでしょう、になると思います。
確かに以前のブログでは、すぐに公務員を辞める人材は転職市場で低評価、という記事を書きましたが、あれは学校を出たばかりの全くの新人さんにより当てはまることです。
やはり一般的に「公務員」という職種は、民間企業と比べると非常に楽チンな商売だと思われています。
それこそテキトーに働いてもクビにならないし給料もしっかりもらえるしと。
まして仕事への向上心など存在しないだろうと。
このようなことから、そんなヌルい仕事ですら短期間にしか続かない人材が民間企業で働ける訳がない、と評価される訳です。
そのため、「最低でも3年間は公務員を続けないと転職市場で低評価扱いになるし、そもそも何一つまともに役所で得たものがない状態になりますよ(まああまり学ぶものは多くないかもしれませんが0でははありません)」と書いたわけです。
一方、今回の相談ケースでは、民間企業で先に5年間働いています。
そして公務員に転職し1年間が過ぎています。
そうするとおもしろいことにこのタイミングで、しっかりした動機付けがあったうえで転職しようと思うと今度は逆の評価パターンも現れてきます。
それは「それなら早く転職されたほうがいいですよ」というものです。
そのための動機付け(志望動機)としては、
・やはり民間企業で実力主義の世界で働くほうが自分にあっていました。
・成果を求めない仕事よりも、以前のように成果を求めてやっていきたい
・民間企業で厳しく働くほうが自分のより成長につながると改めて感じました
など前向きな動機です。
ただし、
・役所内の人間関係に耐えられなくなりました
・周囲のあまりの低レベルさについていけなくなりました
・学歴重視の雰囲気はもうあきあきです
など、コミュニケーションに関する動機などは出さないほうが無難です。
結局、役所も民間も「コミュニケーション力」は非常に大事なモノなので、コミュニケーションの不一致が理由で退職した場合、ここでも同じようなことが発生するのではと面接官には思われてしまうからです。
と、このようなことを考えればなぜ今回のケースではあまりデメリットにならないかが見えこられると思います。
そう、簡単にまとめれば「そんなに民間で働いて時を思い出して、仕事が好きでやる気満々ならさっさと転職したほうがいいんしゃない?」というオチになる訳です。
ただし、転職が無事にできるかできないかはその人個人の能力差にも大きく依るのは仕方のないことですが、とりあえずは世間一般で思われている公務員像とは多少違った、プラス方向の人材として見られるとは思います。
あまり今回のようなケースは多くはないと思いますがご参考にしてください。