あれよあれよ突破してきた公務員試験も気がつけば最終試験。
一次試験の日からこの日まであっという間の時間だった。
最終試験は、市役所職員の管理職数人の目の前での集団面接。
たしか面接官は4名、受験生は5名の集団討論的な内容で、ここまで来ればあまり不合格になる人は少ない、と言われていた。
討論や面接は大学院時代に何度もする機会があったので不得意にはしていなかったし、むしろ相手の意見を尊重しつつ、自分の意見をはっきりと述べるのは得意なほう
だからこの日は自身満々に望むことができた。
一次試験の時の妙な諦め感のある落ち着きとはまた違い。
この日の集団討論のお題は、
『上原とペタジーニの敬遠問題』
というもの。
もっと「今後の行政の在り方とは」、「大阪市をよくするためには」など固い内容かと思ったら、まさかの野球ネタ。
議論の主体としては、
・上原が監督の指示で敬遠したことをどう考えるか
・選手は監督の指示に絶対的に従うべきなのか
を討論させるもので、「組織」というものにその受験生が馴染めるのかどうかも合わせて見ていたのでは、と思う。
役所というところは典型的な「組織」なので、「個」を適度に出しつつもオレはしっかり「組織」にも馴染めまっせ、というのがベスト回答だといやらしく考え議論に参加した。
そして運がよかったのか?議論の和を勝手に乱す受験生もおらず、スムーズに議論は進み、最終試験もついに終了。
その時の気持ちは、
『こりゃ絶対に合格した! 完璧に近い発言できまくったぞ!!』
と、一次試験終了後の諦めムードとは180度違う感覚だった。
運命の結果発表まであと2週間。
続く。
【まとめリンク 第1章 公務員試験】
1 大学院へ
2 プライオリティを身につけろ
3 役所と起業家精神
4 イカした公務員を発見
5 役人らしくない公務員
6 公務員試験5ヶ月前からの勉強
7 大阪市か京都市か
8 大阪市を受験した理由
9 試験当日
10 まさかの合格
11 記憶にない2次試験
12 いよいよ最終面接
13 合格発表
14 恩師からの言葉
15 合格発表後の懇親会
16 大学院中退へ