『先のことは不確定でいい。』という話

今月号のダイヤモンド・ザイに俳優の渡辺謙さんのインタビュー記事があった。

その中で謙さんが、

『人生が思わぬ方向に向かうのが好きですね、先の目標は持ちません。持てばそこへの点線をなぞるようにしか進めない。未来は不確定でいい。むしろ、とんでもない方向でもいいから、1つ1つ実線で動いていきたい。そのほうが面白いし』

と話をされていた。

普通日本では、目標をきっちり定めて、その目標をどのようにすれば達成できるかを考えていくものと教えられていると思う。

でも謙さんは、目標をガチガチに定めすぎるとその目標を達成するためにしか思考や行動ができず、既定値に収まってしまう自分になってしまう。
だからこそ、「先のことは不確定でいい、その不確定から得られる既定値ではないことを楽しみ学ぼうよ。不確定から学べることはたくさんあるよ。」と説く。

自分自身は、いくつかの目標というもの以前から定めていてその目標を達成できるためにどのようにすればいいかを常々考えてはいるが、謙さんのこの違う視点からの言葉はずっしりと非常に重みを感じる。

思い起こせば自分も公務員になった10年前に、今の自分なんて想像できていなかったし、起業した際も不確定だらけの先行きだった。

でも、なぜか公務員を辞めて起業した6年前、つまり不確定だらけの瞬間が一番楽しかったようにも思う。。

「辞めちゃったけどこの先おれどうなるんだろう?」
「もう給料ももらえないしどうするかな~」
「起業したものの何から手をつけたらいいんだろう」

など不確定要素が満載の起業だったけど、あの当時のワクワク感はドラクエで例えると、オープニングからレベル10くらいまでのただ楽しくて楽しくて仕方のない展開と似ていた。

なんというか純粋に色々なことを楽しめる感覚とでもいうのだろうか。

何をやっても楽しいし、何をやっても純粋に学びになる。

謙さんは「先のことは不確定のほうがよりおもしろい人生を生きれる」とは説いているけど、その心は何かしらの「芯」をしっかり持ったうえでの話だろう。

今回の記事を読んで、自分も「芯」はしっかり持ちつつ、起業時のころのように「不確定」をもっともっと楽しむことも大事かな、と改めて気づかされた。

確かに人生は「不確定」だらけだからおもしろいのだろう。
10年先、20年先、30年先の未来のことを考えたら不確定要素だらけで笑えてくる。
まあせっかくの一度きりの人生だし、これから先の人生は、やっぱり不確定を楽しみ、不確定と仲良しさんでやっていこうと思う。

あ~やっぱり謙さん、アンタ最高っすよ。
日本最後のサムライは違うよやっぱり。

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