公務員から起業したい方に

現役公務員の中にもたまに自分と同じような物好きがいて、公務員を辞めて起業したいと思っている人がまあまあいる。
その数は決して多くはないけど、まんざら少なくもない数。
感覚的には公務員100人のうち漠然というか夢の延長上で思っている人は6~7人、現実的に本格的に起業したいと思っている人は2人くらいだろうか。

でも公務員は全国におよそ400万人(国家公務員100万人、地方公務員300万人)。

このうち100分の2が起業したいとしたら、単純計算で約8万人が起業を考えていることになる。

起業といっても、法人化目指す人から個人事業主まで様々なパターンが考えられるが、感覚的に8万人の起業予備軍というのはものすごい数字じゃないだろうか。

で、今日の肝心の話は、起業したい現役公務員からよく聞かれる質問は何でしょう?という話。
・何をすれば儲かりますか?
・本当に成功しますか?
・公務員辞めちゃって大丈夫ですか?

と一般的な内容を思いがちだけど実際はけっこうちがう。
一番よく聞かれるのは、ズバリ、

『(起業するには)何から始めればいいですか?』 

非常に公務員らしく堅実かつ現実的な素晴らしい質問だと思う。

自分もまだまだ社歴が浅く、起業してようやく5年目に入ったばかりなので大きな声で言える立場ではないけど、公務員からの起業は、民間企業からの起業よりもハンディが大きいので、相談いただいた方にはこんなことをいつも進めている。

1)とにかく人脈を増やすこと。
業界や職種に関わらず、公務員以外の人脈を増やすことで、公務員思考を頭の中から取り除くことが大事。そのために週に1回を目標に交流会に参加すること。
交流会には公務員が参加することは少ないので、これはこれで目立ちおもしろがられる傾向にあるかも。

2)さっさと捨てて学び始める。
公務員時代の経験はほぼ起業後に活かされることはないと悟り、起業後に生き残るための実践的スキルを学びはじめること。
簿記とか税務、経営学なんてものは起業時のヒイヒイとなる時期にはほぼ出番がないので、とにかく自分が扱う商品を「売る力」を身につけること。売上が上がらないことにはすぐ倒産なので。

3)堅実に貯金開始。
そして、退職後1年間は非常に生活が苦しくなると思うので、それに備えしっかり貯金しとくこと。
仕事もロクにしないで仕事後のお酒のことしか考えていない上司の相手(付き合い)なんてしなくていいと思う。

とにかく公務員からの起業は、民間企業からの起業に比べ、スキルやノウハウの差はもちろん、「公務員から起業!?そんなのうまくいく訳ねぇわ」と特異な目で見られるというハンディも別にあるので、しっかりと準備をすることが大事。

かといってダラダラと準備にいつまでも時間をかけるのはアホなので、今日から1年、ないし2年などしっかり時期を区切って準備するのが重要だと思う。

もう何年も前から「おれいつか起業するんですよ(どう?すごいっしょ?)」といったことを言い続けている「オレってすごくない??」的な勘違い野郎の一人にならないようにすることも大事かなと思う。

自分が起業した頃(今から5年前)からまだ未だに「いつかおれ起業しますよ、でも今はまだタイミングじゃないんで」と誇らしげに語る人がいるけど、こういう人は多分起業したいんじゃなくて、周囲から「オレ起業家のタマゴだから」とチヤホヤされるのが楽しくて気持ちいだけなんだろうと思う。

これは、たまにコンパでいる、
「おれ弁護士目指してるんよ」
→「きゃーすごい~頭いい~!」
→「いやいやそうでもないよ (やっぱりオレいけてるぜ)」
というパターンと同じ。
目指すのは誰でもできるので、実際にそうなってこそまさにスゴイ。
つまり、(起業を)するする詐欺にならず、しっかり「起業」という「目標」を立て、起業前計画を開始することが何より重要。

という訳で起業したいならしっかり準備し、覚悟決めてさっさと起業する。
ただし、覚悟もなければ結果に責任もとれなさそうなら今はやめておく。
これは公務員からの起業でも全く同じだと思うので、起業を考えられている方は是非共に同じ公務員繋がりとして頑張っていきたいです。
本気で起業考えられている方はお気軽に何でもご相談ください。

Pocket

コメントを残す