<大阪市>職員を10000人以上削減へ 23年度末までに
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100823-00000084-mai-soci
大阪市役所が今後12年間で4万人いる公務員を1万人減らし、3万人にするというニュース。
元大阪市役所職員から言わせると、基本この削減数は不可能だろうし、万が一できたとしても見せかけのトリックになると思う。
今はどうか分からないが恐らく自分が辞めた5年前とそんなに変わっていないことがあると思う。
何が変わっていないかと言うと大阪市は、労働組合の力があまりに強大すぎるということ。
公務員を辞めてから色々な役所の人達と交流を持つ機会が非常に増えたが、大阪市ほど労働組合が強大な権力を握っている役所はそうそうなかったんだということに気付かされた。
自分がいた頃は、労働組合が人事権をしっかり掌握していたし(労働組合は公には認めなかったが)、組合員(職員)の権利を守ることは、市民を守ることよりも遥かに力が注がれていた。
それは組合員(職員)の立場から見ると、それなりに頼りがいがある存在なのは間違いないけど、公僕(広く公衆に奉仕する者)という立場を考えたら明らかに異質な存在。
市民を守る立場の公僕が、市民よりも同じ役所内の公務員を守ることに圧倒的に力を注ぐ訳だから。
そんな強大な権力を持つ労働組合から見て、「4万人の職員のうち1万人を削減するだぁ?そんなのさせる訳にはいかねぇよな」となるのは分かりきっている。
しかも削減対象の多くが2号職員(ごみ収集や道路・公園など維持整備など肉体労働系の職員さん)を民間への業務委託などで減らして実現するらしいが、この人達を簡単に減らせるなんて到底思えない。
理由は、実際に在職中に大阪市にいくつかある労働組合の中でも、2号職員さんたちの組合は最強の労働組合集団だと感じたから。
何が最強かは怖くて書くのが・・・
とにかく簡単にできる訳がない、というのが元職員の感想。