【コラム】 未曾有(みぞう)の大不況は逆に学生ベンチャーのチャンス!?
ここ1ヶ月、現役公務員の方から
『起業したいけど大丈夫ですか』
『近く起業予定なので相談に乗ってほしい』
というご相談メールやご連絡をよく頂戴する。
大丈夫かどうか、成功するかどうかなんて自分に分かるほど神の領域には全く達していないので何とも困るが。。。
公務員から起業するのは、先に起業した自分の立場から言えば、簡単ではないのは間違いないが、決して不可能なものだとは思わない。
総じて見れば、民間の人間も役所の人間も本質的に何か違いがあるかと言えば何もないように感じる。たまたま役所で、たまたま民間で働いている感じだ。
ただ、起業しようと思えば、この記事にもあるような絶対的な挑戦心は必ず必要だろう。
知り合いの学生ベンチャーの会社に次から次へと新しい発想で新ビジネスを計画している会社がある。
実際に上手く事業ベースとして軌道に乗るのはほんのわずかだとは思うが、発想を聞いてるだけで「コイツらの頭はふにゃふにゃだな」っていつもワクワクする。
この前もそのうち一つの案が評価され、ドリームゲートの起業家コンテスト『大挑戦者祭』のファイナリスト7社に残っていた。最優秀賞はとれなかったみたいだけど。
会社を興してまもなく4年目に入るが、やはり起業に際して特に重要だと思うのは、『やるかやらないか』だろう。
記事の文中のこの箇所。
『しっかりとビジネスモデルを作ってから起業するというのが従来の考え方。しかしそれをやっていたらいつまで経っても起業できないと思います。』
しっかり計画ばかり練っているのは、「起業」というアーリーステージではダメだと思う。
計画ばかりをいつまでもウダウダと数年間言い続けて未だ何も開始していない人は少なくない。
こっちが起業してから4年近く経つのに未だに計画するだけで何も行動していない人を見ると妙にイライラする。
やるならさっさとやれよ、と。
全く0から起業した自分ですらここまで気合と運で何とかなったんだから、やれば何とかなるもんだろう、と考えてしまう訳だ。
成功するか失敗するかなんてやってみないと分からない。
ただ、やってみないことには成功することはない。
失敗すればすぐに軌道修正するか一層のこと止め、また一からやり直したらいいと思う。
自分の場合、一番最初にやったフリーペーパー事業がまさにそうだ。
だいたい起業当初と同じ事業を事業計画書ベースで進められている企業を見たことなんてない。
日本は失敗者に厳しい国とよく言われるが、仮にインフラも法的整備も未整備なアフリカで起業する困難さと比べれれば雲泥の差で恵まれているのは明確だ。
失敗し何かを失うのが怖くて怖くて仕方ないなら、そもそも起業なんて考えないほうが幸せだろう。
起業した会社の5年後の生存率はたったの10%なんだから。
でも、一度きりの人生なんだし、やらなくて老後にひどく後悔するくらいなら、やって華々しく散ったほうが個人的には好きだ。
うん、まさに日本固有の敗北の美学だろう。
起業して3年半。
今のところ起業したことを後悔したことは一度もない。
公務員に戻りたいと思ったことも一度もない。
公務員時代の給料の倍を出すといわれても絶対に戻ることはできない。
記事のような挑戦するベンチャー起業がもっともっと出てきてほしいと思う。特に大阪に。