今日の朝日新聞に夕張市の職員関する記事が載っていました。
興味深いのは3点
1.「賃金の大幅削減で生活できない」という理由で退職希望者増加中。
2.残業手当は再建計画で給与の2.5%以内と決められた。多くの職員の残業代は不払い。
3.子ども3人で手取りが月約18万円。生活保護受給基準である最低生活費を下回った。
相当にキツイですね。
子供3人で手取りが18万円は確かにキツイ。
ただ、「賃金が大幅に下がっているから退職する」というのもどうなんでしょうか。
退職後の次のアテがあるならともかく、正直、役所のぬるま湯にドップリつかった公務員が手取り18万円以上稼ぐのは大変なことです。
手取り18万円といえば、額面に直したら25万円くらいですか。
北海道で元公務員が25万円の月収を得られる仕事が簡単に見つかるとはとても思えません。
たかが月収18万円・・・と思う人もいるかもしれませんが、公務員というのは「1円」を稼ぐ「苦しみ&ノウハウ」を全く知りません。
これは実際に中にいた私が体感してきましたから。
民間は無から1円、1円から2円を作り出そうとするのが当たり前ですが、役所は1円まで使い切るのが基本です。
初めの思考が「生み出す&増やす」か「使い切る」かは随分とその後の展開が違ってきます。
「手取り18万円くらい何とかなるだろ」と思って意気揚々と退職するのはいいですが、その後の生活プランが描けているのか甚だ疑問です。
正直、元公務員がすんなり職にありつけるほどまだ社会は官民の交流が全くできていません。
生活が苦しいのは分かりますが、本当に退職後に月収18万円を稼げるのかどうかを考えてから退職すべきではないでしょうか。
安易に公務員から転業する前にしっかり考えるべきです。
まあその前に残され夕張市民の面倒を誰が見るのかも公僕として考えて欲しいもんです。