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【元支援機関員が語る起業情報 No.7】動く前に決める「個人or法人」「1人or数名」 1人ではじめるか、共同経営か?
今回は私もよく起業志望家から聞かれます「一人で起業した方がいいですか?それとも複数で起業した方がいいですか?」という内容です。
まず個人的な意見では、間違いなく1人で起業した方がいいと考えています。
友人など複数で起業するとおよそ以下の問題に遅かれ早かれ直面します。
・会社経営の方針を巡り揉め始める
・片方は社長として仕事を行い、もう片方はサラリーマンとして仕事を行ってしまう
・儲かった際の利益配分を巡って揉めやすい
経験上、複数で起業した場合や二人同時社長の場合など、多くのケースで最終的に揉めて喧嘩別れという結果になっています。
特に営業職とエンジニア職など職区分がはっきりしている場合以外は、およそ揉めてしまい、どちらかが去っていくパターンを多々見て来ました。
特に20代で起業される方に限れば、1年以内に喧嘩別れしている割合は80~90%に達するのではないでしょうか。私の直感率ですが。
起業前後は、「これから会社を大きくしよう。共に苦難を乗り越えよう」と高い目標と夢が目の前にあり仲良くできるのですが、徐々に様々なことに対して温度差が生じていきます。
そして気がつけば、お互い些細なことですら気になってしまい、もはや共同経営なんてのは全くの絵空事になってしまっています。
一人で起業するのは、右も左も分からないので大変不安かと思いますが、ほぼ2人以上で起業して上手くいった事例を見たことがありませんので、起業は一人ですることをお薦めしたいと思います。
これは今回の記事の川田さんも
ベンチャーで「最初からドカンと立ち上げて…」の場合以外は(共同経営は)止めた方がいいと思います。
と書かれています。全く同感です。
一方でアメリカの起業市場ではまた異なる考え方があり、アメリカでは一人で起業する人はあまり評価されないという逆の現象も起きています。
理屈としては、一人でできることなんてのは限られている、複数のその分野のプロが集まらないと大きく成功する訳がない、と。
結論としては、起業した後のゴールをどこに定めるかによってこの話の展開も変わってくるのではないでしょうか。
IPO(株式公開)を最初から目指すならば、アメリカ流に複数人での起業を目指すのも方法かと思いますが、公務員から起業される方でIPOまで想定されている人はあまりいませんので、個人的にはやはりお薦めできません。
一人で不安で仕方ない、と感じられても、気がつけばあっという間に慣れますよ。
私もあっという間に慣れました(笑)